各種権利の評価について

質問

地上権や底地とはどういうことなのか

借地権、所有権、使用権とは不動産の権利なのか

答え

一般的に不動産の資産価値と言えば、いわゆる「完全所有権」を表します。しかし、不動産には大まかに言って、「所有権能」、「使用権能」などの経済的能力がいくつかあるとされ、それら能力を行使する権利者が別々に存在可能であって更には、それぞれの権利ごとに別々の価格が認められます。例えば、土地を地主から借りて家を建てている場合には、土地を借りている人=土地使用権者=「借地権者」となり、この場合は土地を貸している人=地主さん=完全所有権者ではなく「底地権者」ということになります。この際、土地の「完全所有権は〇〇〇円」と同時に「借地権は〇〇〇円」、「底地権は〇〇〇円」という権利ごとの価格があって(賃料(地代)と混同されがちですが今お話ししているのは「権利の価格」です。)不動産の鑑定評価の範疇であり、評価基準によって評価手法も確立されております。一般的には聞き慣れない価格かもしれませんが不動産評価の世界には「権利価格」なるものがあり、会計・税務においてもそれらが資産価値として認められ、社会システムの中に組み込まれています。

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